アグリガール IBARAKI ツアー

2017年10月21日・22日にAGRI GIRL meets IBARAKIのツアーに参加し、茨城県の主に県北の農業について楽しくおいしく勉強してきました。ひとつずつ、体験したことを紹介したいと思います。

<ナガタフーズ>

笠間市にある、大根の生産会社です。築地などへ、刺身のつまや大根おろしなどとして大根を販売しています。つまのみを食べる経験はなかったのですが、今まで食べた生の大根の中で1番おいしかったです!辛味もなく、シャキシャキして甘い大根でした。大根の入ったドレッシングも、「フレンチ」・「和風」・「バジル」・「わさび」など、種類も豊富でとてもおいしかったです。

畑にも行き、大根を収穫させていただきました。意外にあっさり抜けましたが、予想以上に大きくてテンションが上がりました。家に持って帰っていいということだったので、大根と一緒に帰宅し、サラダにしておいしくいただきました。

会社としては、廃棄物を減らすために、剥いた大根の皮は牛のエサに加工し、地元の牛農家へ供給しています。大根に含まれるジアスターゼはお肉を柔らかくする効果があり、余ることはないというほど大人気です。

また、お菓子工房もあり、「すいーとまろん」という、さつまいもと栗の最高のコラボレーションのお菓子も販売しています。「見たらわかる、うまいやつやん」なので、ぜひ購入してみてください!

 

<陶芸家の戸田浩二さん>

 サッカー選手から一転、笠間焼に興味をもち、陶芸家になった戸田さんは、ニューヨークで個展を出すほどのすごい人です。笠間の陶芸家は個人で作っている人がほとんどで、使っている土も作り方も違うため、様々な作品が存在します。戸田さんの焼き方は、灰を払わず、そのまま被ったままにすることで、自然の色合いを出す焼き方です。灰が出すグラデーションがすごくきれいでした。

 笠間市では、毎年4月29日~5月5日に、茨城県で最大の冬季のイベント、「陶炎祭―ひまつり―」が開催され、様々な作品が販売・展示されます。野焼きショーなど、他にもたくさんのイベントが行われるのでぜひ行ってみてください!

<農家さんとのバーベキュー>

 お昼は笠間のお米・野菜・ブドウ農家さんたちと一緒にバーベキューをしました。お肉も野菜も果物もぜーんぶ顔をニヤニヤさせながらいただきました!

 北海道に次いで農業産出額の多い茨城県、肥沃な土地で育った野菜は大きく甘みがある、大満足の野菜でした。そして1番びっくりしたのはブドウです。1粒200円という値段にも驚きましたが、味が…!人生で初めてこんなにおいしいブドウを食べましたし、生きていて幸せになりました。ぜひ、疲れている人、幸せを求めている人は、茨城県の農産物をお腹いっぱい食べてみてください!

<奥久慈しゃも>

 大子町の奥久慈しゃも生産組合にも伺いました。奥久慈しゃもの祖先は、1羽ずつしか飼えないほど攻撃性があり、闘鶏として趣味で飼育されていました。しかし、おとなしいしゃもを交配し、育種改良した結果、攻撃性はほとんどなくなり、1つの飼育ブロックに数十羽のしゃもを入れて飼育することができるようになりました。

 奥久慈しゃもは味がよく、歯ごたえのあるおいしいお肉です。生産されている肉の半分以上は、東京の焼き鳥屋や高級料理店で販売されています。ブロイラーと呼ばれる一般的な鶏は、約50日間育成し出荷されますが、奥久慈しゃもは長いもので150日ほど育成されます。長い期間をかけて育成されているため、肉の繊維が細かくなり、柔らかくジューシーなお肉に仕上がります。

大子町ではしゃも鍋や親子丼としても食べられますが、生産者の農家さんのオススメの食べ方は焼き鳥です!大子町へ行ったらぜひ食べてみてください!

<袋田の滝>

 日本三大瀑布の一つが袋田の滝です。長いトンネルを歩いていくと、滝の音がだんだん大きくなってきます。トンネルを抜けると目の前にバーンと壮大な滝が現れます。水しぶきが飛んでくるほど間近で大迫力の滝を見ることができます。また、エレベーターで上に上がると滝全体を見ることができる展望台があります。今回は見つけられませんでしたが、滝の真ん中あたりにはハート形の岩があり、恋愛のパワースポットでもあります。ハート形の岩は見られる日と見られない日があるので、行った際にはぜひ探してみてください!秋には紅葉と滝のライトアップが見られます。冬には数年に1度、滝全体が凍る景色を見られることもあります。四季を通じて楽しめる袋田の滝、茨城に行ったらぜひ足を運んでみてください!

<藤田りんご農園>

 NHKの朝ドラ「ひよっこ」は大子町のりんご農家を題材にしていたこともあり、有名になりましたが、藤田りんご園のりんごは、実験用として宇宙に行ったりんごとして、「宇宙りんご」とも呼ばれています。

 藤田りんご園では、年に16種類ものりんごを生産しています。今回は残念ながら雨だったので、りんご狩りはできませんでしたが、2種類のりんごを食べえさせていただきました。ほどよい酸味と甘みがあり、シャキシャキしていてとてもおいしかったです!藤田りんご園には、築105年の母屋の1階を開放し、ゆっくりできるスペースもある他、りんごジュースや自家製アップルパイも販売しています!アップルパイは、大きなりんごがゴロゴロ入っていて、食べごたえのある大満足の一品でした。

 大子町に行った際には、ぜひご賞味あれ!!

   

<常陸秋そば>

 「常陸秋そば」は茨城県が全国に誇るブランド品種のそばです。そばの花が咲くころになると、畑は白いカーペットのようになり、そばを食べる以外にも、風情を感じることができます。また、常陸大宮の住民の皆さんは、ほとんどがそばを打つ道具を家庭に持っているということで、昔から慕われてきた食べ物であると感じました。

今回は、常陸大宮にある西金砂そばの郷「そば工房」でそば打ち体験をしました。4人前を作るのに、そば粉350g、中力粉150gの割合で混ぜて打ちました。実際に作っている職人さんに教えていただいたのですが、練るのも広げるのも切るのもすごく難しかったです。職人さんの手つきは本当に格好良かったです。切る作業はなるべく細く切ろうと頑張ったのですが、気をゆるんだ瞬間にぶっといそばができてしまいました…。でも、食べたときはどの太さもこしがあり、香りもあって、そば粉がいいものだからおいしいのに、自分の腕がいいと勘違いするほどおいしかったです(笑)4人前を3人で食べ尽してしまいました!茨城に行った際には、ぜひ食べてみてください!

<drop farm―トマト生産会社―>

 drop farmは水戸市にある、トマトの生産会社です。社長の三浦さん(女性)は、最先端の技術、「アイメック」という農法を用いてトマトを生産しています。アイメックとは、元々人工透析に用いられていたフィルムを、農業用に転換したフィルムを使い、水分と養分以外のものを遮断することで農作物を栽培する農法です。drop farmでは、ほとんどの従業員が女性であり、女性のキャリアアップにも努めています。

 生産しているトマトは「小鈴」・「フルティカ」・「アイコ」・「イエローアイコ」の4種類で、とても甘いのが特徴です。伺った日はあいにくの雨で、トマトそのものは食べられなかったのですが、2種類のトマトジュースはとてもおいしかったです。

 東京のお店やインターネットでも「美容トマト」という商品名で販売されているので、ぜひお試しを!!

 以上が、今回のツアーで体験したことです。本当に食べ物は全部おいしくて、農業についてもたくさん学ぶことができたので、何回でも行きたくなるくらい楽しかったです!

 私は将来、茨城県大子町で肉牛繁殖農家として新規就農したいと考えています。まだまだ勉強不足ですが、茨城に行くたびに、茨城が好きになっていきます。おいしい食べ物もそうですが、出会う人がほんとに優しくて温かい人ばかりなので、ここで暮らせたら毎日楽しいだろうなと思いました。今回出会った農家さんのように、みんなを笑顔にできるようなおいしいものを作れる農家になれるよう、頑張ります! 茨城サイコー!!!

 

AGRI GIRL meets IBARAKI

農学部で学んでいる・農業に関わる仕事をしてみたい、そんな女子大生たちが、素敵な農家さんとの出会いを求めて、全国第2位の農業産出額を誇る農業大国「茨城県」を巡ります。農作業体験や生産者さんとの交流を通じて、女子大生たちが発見した「茨城で農業をすること」の魅力を、真剣に・明るく・楽しくお伝えします。