小さくて強い農家~秋庭農園~
はじめまして。明治大学商学部1年のかなえです。
私は農業の六次産業化に興味があります。
六次産業化によって、ただ作物を生産するだけにとどまらない、農業の可能性を引き出すことができると思うからです。
私にとって今回のツアー最大の魅力は、多角的な経営に取り組む魅力的な農家さんとの交流!
六次産業化の実際の現場である4つの農家さんを訪れ、たくさんの学びをいただきました。
どの農家さんもとーっても素敵だったので、全てを1記事では語ることは不可能です!
ということで、私は最初に伺った秋庭農園さんの紹介をさせていただきます。
秋庭農園を経営するのは3年前まで東京でシェフをされていたさとるさんと、東京のカフェでハーブティーブレンダーをされていたひろこさんのご夫婦。
栽培しているのはお米、ハーブ、野菜など。そのほかに地元の子供たちや都会の人たちの農業体験を受け入れているそうです。
秋庭農園でまず体験したのは稲刈りとお米のはざかけ。
慣れない鎌の扱いに苦戦しながらも無事にはざかけ完了!
全て手作業で農業をしていた昔の人の苦労を感じました。
次はハーブの摘み取り体験。
そのハーブでカトラリーとノンアルコールカクテルを作りました。
ハーブティーブレンダーのひろこさんからご指導を受け、出来上がったのはローズワインスカッシュ、イエルバブエナとフレッシュブドウのモヒートの2種類です。
ハーブを使ったノンアルコールカクテルは初めていただきましたが、どちらもとても飲みやすく、ハーブの新しい楽しみ方を知ることができました。
そしてお楽しみのランチタイム!
野菜をたっぷり使った、さとるさんの手料理をいただきました。
お品書きは
・祖母のイチジクとフレッシュハーブのサラダ
・バターナッツのスープ~フェンネルの花を添えて~
・葉生姜~自家製みそのディップ~
・秋ナスのクレマパスタ~レモンバームと共に~
・茨城・梅山豚のロールステーキと美浦マッシュルーム~いちじくの葉包み~
・牛もも肉のロースト~ライムバジルの香り~
・丹波栗ココナッツキャラメリゼ
・かまどで炊いた新米~みんなで塩にぎりを作ろう~
・47年目の巨峰~手で取って食べてね~
となっております。
バターナッツや葉生姜といった普段はなかなか食べることのない食材や、茨城ならではの梅山豚や丹波栗をいただけるメニューでした。
かまどで炊いた炊き立てご飯をみんなでおにぎりにするなど、おいしく楽しいランチタイムを過ごしました。
ランチの後は、ひろこさんから農業を始めた理由や、秋庭農園の今後についてなど、様々なお話を聞かせていただきました。
そのお話の中でひろこさんが、「小さくて強い農家」ということを繰り返していらっしゃったのがとても印象的でした。
規模は小さくても、しっかりと経営を続けていける「小さくて強い農家」を目指しているとのこと。
この記事の最後に、私が感じた秋庭農園さんの「強み」をご紹介したいと思います。
私が感じた秋庭農園さんの強みの一つは「人脈」です。
お二人とも都会で食に携わるお仕事をされていたため、お知り合いのシェフの方が視察に来ることも多いそう。
販売も、飲食店の契約農家としての出荷が中心だから、安定した価格と量の取引が可能だということでした。
自分たちが作る作物の価値を、認めてくれる方とのつながりをたくさん持っていることは、大きな強みであると思います。
そうした方たちに届けることを思うと、農業のやりがいも大きくなるでしょう。
私が感じた秋庭農園さんの強みのもう一つは、「おしゃれさ」です。
なんといっても秋庭農園のお二人はとってもおしゃれ!
ランチにはお二人のセンスが存分に発揮されていて、あまりのおしゃれさに感動しました(笑)
私たちがランチをいただいたのはビニールハウスの中。
しかしこのビニールハウス、ひろこさんによって飾り付けられていて、とても素敵な空間になっているのです。
そこに天井にぶら下がる47年目の巨峰と、さとるさんの工夫に富んだ見た目もきれいなお料理が並びます。
ビニールハウスでのお食事で、こんなにも特別感のある贅沢な気分を味わえるとは思ってもみませんでした!
こんなにもおしゃれな空間をつくり出せるのはお二人だからこそだと思います。
今回秋庭農園さんでは、たくさんの体験をし、おいしい料理をいただき、とても幸せな時間を過ごさせていただきました。
また、お二人の農業への思いや考え方からは、学ぶことも多くありました。
魅力的な農家さんとの出会いに大変感謝しております。
ありがとうございました!
明治大学商学部 かなえ
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